ご挨拶
みなさん、こんにちは。天宮さくらです。
この度、名興文庫から『シロクマの背に乗る』を出版しました。
本作は、シロクマ書庫から第一弾作家として出版した私が経験した解散騒動の顛末についての手記になります。
(出版した作品についての記事はこちらになります「愛に沈み込んだ女性の物語」)
本作を執筆することで多くの批判を浴びると覚悟していたのですが、ありがたいことに高評価をいただいております。
手に取って下さった方々、読んで下さった方々、感想を下さった方々、本当にありがとうございます。
なぜ執筆したのか?
現在、シロクマ書庫の代表は訴訟に向けて動かれているようです。
そんな中、どうして私が本作を執筆したのか。その説明をしたいと思います。
まず、『シロクマの背に乗る』の「まえがき」に書かせていただいたことが理由です。
(まえがきはAmazonのお試しページで確認できるので、もしよろしければご覧いただけると助かります)
それと同時に、もう一点。
「シロクマ書庫から出版した作家として、説明責任を果たさなければ」という思いがありました。
私は作家です。運営にはまるで関わりはありませんでした。
しかし、第一弾で出版させていただき、数多くの方々とご縁ができました。
「シロクマ書庫から出版する」という経験がなければ知り合えなかった、と考えています。
今回の解散騒動は、外部の方からすると不可解な点が多々あったかと思います。
そのため、要らぬ憶測を生んだのだと愚考しています。
せめて内部にいた誰かが広告塔となって安心を与えるべきだったのでしょうが、公式Twitterの運用も混乱していたように見えました。
解散後に誰かが声を上げるのではないか、と静観していたのですが、それもない。
シロクマ書庫の活動に参加していたメンバーの大半は、代表の雑食ベアーさんに少しも関わろうとしていない。
そして、雑食ベアーさんへの冷たい意見が質問箱に飛んできていました。
──随分とひどいことになった。
悲しみと共に憤りを感じずにはいられませんでした。
「シロクマ書庫の活動に興味を持っていた方々へ、私なりの真実をお伝えする義務がある」
「そのことで認識が少しでも変化すればいい」
そのように考え、筆を取りました。
執筆に関して
解散の裏側をお伝えする──。
それだけなら、ブログに記事を書いて終わらせても良い、と思います。
ですが、執筆するのなら本気で取り組みたい。
本気で書くのなら、それ相応の価値を作りたい。
そして、私が責任を持って書いたのだとわかってもらうためにも、有料にしたい。
そう考え、準備を開始しました。
『シロクマの背に乗る』にも記載しましたが、お金を得るにはそれ相応の覚悟が必要だと考えています。
お金は、多くの方々にとって労働の対価です。
軽々しい気持ちでいただくのは申し訳ない。
今回「シロクマ書庫解散の裏側」という名目で全体をまとめましたが、それだけにしたくなかった。
読んだ後、何かしら得るものがある。そんな手記にしたかった。
その考えがあったので、本作は天宮さくらと雑食ベアーの出会いと別れまでを書きつつも、私の価値観も一緒に詰め込みました。
なぜ小説家を志したのか。
良い小説とはどのようなものだろうか。
人を見極めるポイントとは。
求められる編集とは。
作家とはどのような存在か。
これから大事になる考えと姿勢。
シロクマ書庫解散の顛末だけではきっと「その時しか読まれない」作品になる。
そうではなく、長く読まれ続けるものにしたかった。
その方針こそが「金銭を払うだけの価値あるもの」になると思ったし、天宮さくらという一作家が覚悟を決めて真実を公表する意義のある作品になると考えました。
それと同時に、WEB小説作家として活躍していきたいと思っている方たちに、もう一度考えてもらいたかった。
あなたの夢は本当に作家になることなのか?
作家になればすべてが変わると勘違いして夢見ているだけではないのか?
文章でお金を稼ぐのは自由を手に入れることとは同義ではないが、理解しているか?
ここを混同していると、きっと作家になっても苦労する。
なので、立ち止まって考えて欲しい気持ちがあります。
更に、個人情報の保護に注意しなければなりませんでした。
真実を公表することで、うっかり誰かの名誉を傷つけるわけにはいきません。
その配慮を最大限払いつつ、書き進めました。
結果、『シロクマの背に乗る』はかなり過激な内容にまとまりました。
私の作家としての責任とプライドを詰め込んだので、もしご興味のある方はお手に取っていただけたら幸いです。
執筆中のBGM
執筆の際、音楽を決めるのが私のやり方です。
今回、手記を執筆するにあたって、BGMを決めました。
『魔法使いの夜 Original Soundtrack Repetition』です。
どうしてこの作品をチョイスしたのかというと、最後の曲(CDなら2枚目に収録)の「10th symphony type/MOON」がとにかく好きだからです。
私にとって雑食ベアーさんとの出会いは運命だった。
だから、この曲をBGMにしたかった。
もし興味が湧いたのであれば、一度耳にしていただけたら幸いです。
最後に
『シロクマの背に乗る』は、シロクマ書庫解散の裏側を取り扱っています。
それと同時に、私が物事をどのように判断したのか、その判断の基盤となった考えは何なのかを説明しています。
社会はこれからますます混乱が深まるのだと考えています。
平和な時代はとうの昔に終わったのに、それを失念している人が多いような気がしてなりません。
本作が読者の未来を明るく照らせますように。
ではまた。
コメント