【読書記録】『今夜、きみは火星にもどる』

読書記録

青春小説を読むぞ!
ということで今回紹介するのは、小嶋陽太郎さんの『今夜、きみは火星にもどる』です。

高校生の主人公のクラスに、転校生がやってきた。
彼女は佐伯さんといって、自分自身のことを「火星人」だと紹介する。
佐伯さんと主人公は同じ小学校に通った過去があり、その頃も同じように「火星人」だと言っていた。
初めは面白そうに対応していた同級生たちだったけれど、少しずつ佐伯さんから離れていく。
けれど主人公は彼女の発言を信じた──。

初めは「もしかしてこれファンタジー?!」と混乱していたのですが、青春小説でした!
予想外の展開で、ハラハラしました〜!
一風変わった青春小説をお探しの方におすすめします!
小嶋陽太郎さんの小説、他にも読みたいわ。すごく面白かったです!

愛を貫いた女性の物語『ピンク&シュガー

佐伯さんの「火星人」の設定が、まさかこういった形で物語になるとは思いませんでした。
ラストの十数ページで見える世界がガラリと変わっちゃう。
伏線がとても丁寧に張り巡らされていて、真実が明るみになった時に「うわー」ってなりました(汗)
うわー!

佐伯さんの「火星人」設定が、初め読むのがつらい人がいるかもしれないです。
電波系ヒロインが苦手、という方は途中挫折しちゃうかも(汗)

でも、できれば我慢して最後まで読んでほしいです。
安易なキャラクター設定ではなく、佐伯さんという人物の内面の深みにびっくりします。

それと、主人公の周りの人々の存在。
文学的で、すごく好き。特に高見さんの存在がいい。
興味のある方は是非!

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