【読書記録】『コンビニ人間』

読書記録

前々から読もうと思っていた一冊!
今回紹介するのは、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』です。

第155回芥川賞受賞作! ずっと気になっていましたー!

主人公・古倉恵子は幼い頃から周囲とちょっと違っていました。
どこか馴染めない、周囲から浮いてしまう人間関係。
そんな彼女は36歳になってもコンビニのアルバイトを続けています。
ある日、彼女の勤務先に新しいバイトがやってきて──。

ものすごく個性的な主人公です!
たぶん、一定数の方々が「この人どうしてこんな怖い性格しているの?」と首を傾げてしまう気がします。
私は「わかるーだよねー」と思いながら読んでしまいました。
いや、でもあんな乱暴はしませんよ?!(汗)
こう、「そうしたら早いよなぁ」と思うだけで(汗)

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本作は「無意識のうちに社会の歯車化してしまった」人には、わからないかもしれません。
でも、「社会の歯車化したくない」と思っている人には、心響くものがあるかと!

大多数の「正しい」からあぶれてしまった人は、とにかく生きづらい。
それが主人公が働くコンビニに新しくアルバイトとしてやってきた男性の口から語られます。
(ただその語り口は、過激! やばい!)

普通と違う、周囲に馴染む、取り込んでいる。

個人を形づくる、とはどういうことなのでしょう?
コンビニで働き続ける主人公は、自分を形作る要素を周囲から取り込んで生きています。
そうでないと、周囲から浮いてしまうから。馴染めないから。
そんな彼女の生き方は、歪なのでしょうか。

芥川賞受賞して、大ヒット! 私はすっごく納得な作品でした!
気になる方は是非〜!

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