【読書記録】『夢の終わりで、君に会いたい。』

読書記録

引き続き青春小説を読んでいます!
今回紹介するのは、いぬじゅんさんの『夢の終わりで、君に会いたい。』です。

今回初めてスターツ出版文庫を読みました!
前々から市場調査せねばならぬ、と思っていたのですが、今回やっと!
なるほど、と勉強になりました〜!

主人公の鳴海は夢を見る時間がとても好き。
その世界では、老衰で死んでしまった飼い猫と出会えるし、嫌な現実から目を背けていられるから。
ある日、鳴海は正夢を見てしまうようになります。
そのおかげか、夢の中で転校生の男子の隠された側面を知っていきます。
正夢に振り回される鳴海は徐々に消耗していって──。

青春小説ですが、恋愛小説でもあります!
構成が面白かったです。
あらすじの最後の一文に納得。
(でも泣きはしなかったです。おばさんだからかなぁ。切ない)

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細かい部分はネタバレになってしまうので説明できないのですが、伏線が程よく配置されています!
鳴海の調子がどうして徐々に悪くなっていくのか、とか、どうして疑問に思ったのか、とか。
その謎が最後の方でババーっと明かされて、スッキリ!

現実逃避に夢を見るのが好きな子に、読んでほしいなぁ。
それと、つい周りに合わせて笑っちゃう子にも。

素直な気持ちを伝えるって、とっても大事です。
確かに、真実は時に残酷ですし、心に大きな傷を作ってしまいます。
でも、真実は傷つけるだけではありません。
未来をより良くするきっかけにもなるのです。
なので、自分をうまく表現できなくて、夢の世界に逃げてしまう子にも読んでほしいなって思いました。

私自身、学生時代は睡眠が唯一の癒しだった時もあるので、主人公の気持ちがわかりました。
夢の世界は心を柔らかくできる。
でも、現実ってちゃんと向き合えば、夢の中よりも素敵になるんだって、今は知っています。

気になる人は是非!

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