純文学作品のおすすめを探すと必ず紹介されている一冊ですよね。
ということで、今回紹介するのは川上未映子さんの『乳と卵』です。
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あちこちで「純文学を読むなら!」とオススメされているので、多くの人が読んだことがあるのではないでしょうか?
芥川賞受賞作だし、川上未映子さんは幅広く活動されているので、読んだことなくても書名は知ってる、という方も多い予感。
豊胸手術をすると言い続ける巻子と、その娘で言葉をまったく発しない緑子。
二人が東京に遊びに来たのを迎え入れる、巻子の妹の主人公。
三人の、東京にいた時の物語です。
緑子の日記と主人公視点の独白が交互に描かれています。
その語り口が独特。
内容は、うん。人を選ぶかなぁ。
私的に、万人にオススメはちょっとしづらい(汗)
愛を貫いた女性の物語『ピンク&シュガー』
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こう、純文学ならではの作風で、読めない人は本当に読めない作品だと思います。
内容も、女性の性(生理・豊胸など)について感じることをガチっと書いてあるので、男性には厳しいかも(汗)
私自身、読んでいて「うわ、ここまで書くかぁ」と、ちょっとヒヤヒヤしました(汗)
文体が、とにかく、感情がドバア!
ほんと、ドバア。とめどなくドバア!
純文学真骨頂!
私は純文学を絵画のように思っていて。
『乳と卵』は前衛的な作品だと思っています。
わかる人にはわかるけど、受け付けられない人は確実にいる、みたいな。
一緒に収録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」は、まだマイルドなので、そちらを読んで「大丈夫」と思った方は、「乳と卵」を読んでみてくださいな。
私はその順番をおすすめします〜
気になる方は是非!
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