和菓子を食べるのが好きです!
いえ、和菓子に限らず、お菓子を食べるのが好きです(笑)
なので、表紙を見た瞬間「これは読まなければならない」と使命感に駆られました(笑)
ということで。今回紹介するのは坂本司『和菓子のアン』と『アンと青春』です。
本作は、やりたいことが見つからない梅本杏子(アンちゃん)が、とりあえず高校卒業と同時にデパ地下にある和菓子屋さんでアルバイトを始め、そこでの出会いを通じて成長する、ちょっと謎解きありの心がじんわりする物語。
連作なので、ひとつひとつの話はさらりと読むことができます。
『和菓子のアン』収録作品
「和菓子のアン」
「一年に一度のデート」
「萩と牡丹」
「甘露家」
「辻占の行方」
『アンと青春』収録作品
「空の春告鳥」
「女子の節句」
「男子のセック」
「甘いお荷物」
「秋の道行き」
素敵なのは、アンちゃんの恋物語と、デパ地下の裏側や和菓子世界を垣間見れること!
とにかく和菓子を食べたくなる素敵なシリーズです♪
『シロクマの背に乗る』絶賛発売中!
本書の存在が気になったのは、ハードカバーで書店に並んでいる時から。
和菓子を題材に扱った小説、というだけで興味津々になるのに、更に謎解きも含まれている!
しかも「心に残った本」ランキング(2011年)に『和菓子のアン』は第一位に輝いたのです!
読むしかない。
この作品にどうしてここまで心が惹かれるのか。
とても悩ましい問題ですが、私なりの回答をするのなら。
「読書に苦手意識を持つ方が、リアルに近い世界観で繰り広げられる心温まる恋愛物語を、気軽に楽しめる」からでしょうか。
就職に対する不安だったり、自分の体型がネックで恋愛に奥手だったり、接客業の苦労だったり。
誰だって一度は抱いたことのある感情を、アンちゃんの優しい視点から描かれている。
だから共感しやすいし、面白いし、発見がある。
読書の楽しさを味わえる素敵な物語だから、こんなにも好きなのかもしれません。
素敵な物語なので、是非是非お手にとってくださいな〜♪
そして、第三巻がハードカバーで出版されています!
読みたい〜! でも、文庫を買うタイプの人間なので、今しばらく待機です(涙)
早く文庫化しないかしら?
文章を読むのはちょっと、という方は、コミックスがあります!
私は読んだことないですが、表紙の絵柄からして期待値大!
気になる方は是非!
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