原田マハさんの小説が好きです。
同じ岡山出身だからでしょうか?
美術を専門にされている方だからでしょうか?
私が「これ読みたい」と興味惹かれる作品を多く執筆されています。
講談社文庫が「著者が選んだ特製セレクション・カバー」を三冊、出版しました。
『あなたは、誰かの大切な人』
『夏を喪くす』
『風のマジム』
どのカバーもとても好きで!
運よく三作品とも読んだことがなかったので、三冊とも購入しました(笑)
今回紹介するのはその中の一冊、原田マハさんの『あなたは、誰かの大切な人』です。
こちらの特製セレクション・カバーは、グスタフ・クリムトの『接吻』。
私、クリムトが好きです!
金色が輝かしく、蠱惑的で幻想的。
『接吻』、本物を見てみたいです。
東京都美術館で開催された『クリムト展 ウィーンと日本1900』には根性で行きました!
当時はまだコロナがなくて、気楽だったなぁ(遠い目)
*東京都美術館『クリムト展 ウィーンと日本1900』のページはこちら
その際、有名な作品の実物を見たのですが、やはり本物は輝きが違いますね。
こればかりは美術書では再現が難しい。
見に行けて本当に良かったです♪
『シロクマの背に乗る』絶賛発売中!
『あなたは、誰かの大切な人』は短編小説集。
収録作品は六作品です。
「最後の伝言」
「月夜のアボカド」
「無用の人」
「緑陰のマナ」
「波打ち際のふたり」
「皿の上の孤独」
原田マハさんにしか描けない、と思わせる強さと輝きがあります。
芸術や美に対する姿勢や視点。
どの作品も、原田マハさんがこれまで培ってきた経験が色濃く反映されていて、読者が知らない世界を見せてくれます。
本書に収録されている作品で一番好きなものは? と質問がきたとしたら。
すごく悩みます。悩みますが、それでも選ぶとしたら。
ううう〜ん。「月夜のアボカド」、かな。
タイトルから、色がとても綺麗でうっとりしたんです。
そしてアボカドが好き(笑)
出てくるお料理がとっても美味しそうで、食べに行きたくなりました!
大好きな人、運命の人、一緒にいたいと願う人。
そういう人との関係は、世の中の常識に収まらなくてもいい。
あなたと私。だから好き。
これが大事なのだなぁとしみじみ思います。
気になった方は是非!
私としては「著者が選んだ特製セレクション・カバー」をお勧めします(笑)
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