運命的な相手はこの世界にいるのだろうか。
学生の頃、ずっと疑問を抱いていました。
私の運命の王子様はこの世にいるのだろうか?
いるとすれば、どのような人だろうか?
その人は私を見つけてくれるだろうか?
今振り返れば、なんて乙女なのだろう、と恥ずかしくなります(照)
でも、当時は本気でそんなことを考えていました。
ある日、書店で見つけた一冊の本。
その表紙に、不思議と釘付けになりました。
黒地に赤と白の文字。
『ライオンハート』。
きっと私にとって大事な一冊になる。その予感がしました。
それが今回紹介する、恩田陸さんの『ライオンハート』です。
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実は本書、「転生」ものの恋愛小説です。
(こういう紹介をすると誤解を生みそうですが、本当にそうなのです(汗))
内容は、一組の男女が時代を越えて何度も出会う恋愛物語。
一緒にいられる時間はいつも短く、想いを伝えれば別れが目前です。
きっと運命だけど、ちょっとした神様のいたずらのようにも思える、不思議な関係。
私のライオンハート。
この一文が、ただただ私の心を鷲掴みにしました。
『シロクマの背に乗る』絶賛発売中!
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長い間、読書記録をつけています。
といっても、いつ頃どの本を読んだのか、という簡易なものです。
今回紹介した『ライオンハート』は2004年5月7日に記録があります。
『ライオンハート』は、その頃からずっと大事に持ち続けています。
引越しする際、文庫をいくつか整理したのですが、この本は手放せなかった。
今では紙がいくらか黄ばんでしまって、見た目がちょっと悲しい感じに。
それでもページを捲れば愛おしくて仕方ない。
大事な小説リストの一冊です。
少しでも興味が湧いた、という方は是非!
こういう恋愛小説、書いてみたいなぁ。
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