巷には様々な文章術の本が溢れています。
その中から「これだ」と思う本を探すのは至難の業。
できれば一冊で全体を網羅できる本が欲しい……。
そんな悩みを解決してくれる本が『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』です。
文章を書く上で大事なことは何なのか
本書は、文章術のベストセラー100冊を読み込み、共通のノウハウを洗い出した本です。
ビジネス文書、SNS、ブログ。
今は、さまざまな場面で文章を書き、読む時代です。
ネット上には多くの文章が溢れ、誰もが自分の気持ちを伝えようとしています。
だからこそ、「伝わる文章」はどのようなものなのか、知っている人と知らない人の差は大きく広がっているのではないでしょうか?
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』では、文章術で特に大事と考えられているポイントを、ランキング形式で紹介しています。
なので、何が本当に大事なのかが、一目でわかります。
そして逆に、そこまで大事ではないけれど役に立つポイントは何なのかもわかります。
* * *
本書はまず、ランキングの紹介から始まります。
そして、上位から順に、文章術の細かい内容を見ていきます。
文章を書く際、どのようなポイントを押さえるべきなのか。
それがわかりやすくまとめられています。
また、良い例・悪い例を比較しているので、理解がしやすいです。
間には文章についてのコラムもあり、勉強になります。
一番最後に、本書で参考にした100冊がリスト化されています。
気になった本を探せるので、助かります。
『シロクマの背に乗る』絶賛発売中!
私にとって本書は「文章術がわかりやすくまとめられている本」です。
本書はブログやビジネス文書の執筆で悩む人にとって、とても助かる本だと思います。
「文章を書くのが苦手、でも書かなくてはならない」という人にとっては、手元に置いておきたい一冊になるのではないでしょうか?
基本のキがまとめられているので、「自分の文章は、どこかおかしいのではないか?」と不安を抱かれたのなら、一度読んでみるのもありだと思います。
ただ、小説を執筆する際にとても役立つか、と問われれば、少し首を傾げます。
本書は「読みやすく、わかりやすく、理解しやすい文章の書き方」のポイントを可視化してくれる本です。
でも、小説は必ずしも「読みやすく、わかりやすく、理解しやすい文章」である必要はありません。
文章を削ぎ落としすぎて味気なくなってしまっては小説の魅力が半減してしまいます。
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「文章を書くのが苦手。でも、仕事だから書かなくてはならない」
「ただ、膨大にある文章術の本を全部読む時間はない」
そんな悩みを持っている人には是非一度読んでもらいたい本です。
とても役立つと思います。
気になった方は是非ご覧になられてみてください。
何かしら得るものはあります。
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