静かな恋心の物語

小説創作裏話

 みなさん、おはようございます! 今日は思い出した頃に雪がちらほら。今年は多いですね。

 さて、今日から数日間、『トキ傳 愛慕の姫君』を公開します。今日は「雪の日」です。

 最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816927859561281168/episodes/16816927860195685926

 シリーズはこちらhttps://kakuyomu.jp/users/amamiya-sakura/collections/16816700427354826484

 注意:『トキ傳 愛慕の姫君』は『トキ傳 観月の宴』→『トキ傳 壮途の儀』を読んでからお読みください。少々ネタバレを含みます。

『トキ傳 観月の宴』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427354769295

『トキ傳 壮途の儀』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235

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 お待たせしました! やっと『トキ傳 愛慕の姫君』を公開するまで至りました!

 このお話は『トキ傳 壮途の儀』を読んでくださった方々へのお礼です。初めは短編小説にしようと思っていたのですが、内容が思いのほかみっちりになってしまい、分割して公開することになりました。

 分割はしましたが、総文字数はそこまで多くはありません。なので、さらりと読めるかと思います。

 とても静かな恋心を描いています。web小説には不向きな内容でしょう。ですが、『トキ傳』を好きでいてくださる方には届く内容となっています。

 どうぞ、お楽しみください。

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 今回のお話は、紅流葉が主役です。どうして彼女が主役なのかといえば、『トキ傳 壮途の儀』であっさりとしか描けなかったから。

 政治の成り行きで婚姻が結ばれる。それは幸せなのだろうか? という疑問です。

 昔から好きな相手との結婚。それが成り行きで決まった。そのことで紅流葉は『トキ傳 壮途の儀』で喜びの涙をこぼしはしたけれど、でも内情はどうだろうか? を掘り下げたかったのです。

 紅流葉が喜んでいる場面はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487591759

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 紅流葉は病弱で一年の半分くらいを寝て過ごしています。けれど何も考えていないわけではない。病弱な自分が生かされていることを感謝し、日常を大切にしている。

 彼女はとても優しい子である。それを伝えたかった。

 どうしてかというと、彼女は今後のシリーズでも重要な役割があるからですね。ええ、天元の妻になる人ですから、今後のシリーズで登場しないなんてことはありません。

 彼女は何を考え、結婚を受け入れたのか。重要なポイントです。

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 物語は雪の日から始まりました。内容を読んでくださった方はお分かりかと思いますが、時系列は『トキ傳 壮途の儀』と重なる部分があります。しかも『トキ傳 壮途の儀』の最後の方ですね。『トキ傳 愛慕の姫君』はそこの補完を担ってもいます。

『トキ傳 壮途の儀』での新年はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700429484579753

 杏化天元はその日、朝早くからトキと談笑していました。そして紅流葉は遊ぶ子供たちを眺めている。そこに手紙が届くのです。

 日頃忙しく、なかなか会いには行けない杏化天元。でも紅流葉にきちんと手紙を書いた。そこに彼の誠実さがある気がします。

 ここから物語がどのように動いていくのか、楽しんでいただけたら幸いです。

 これから数日間、よろしくお願いします。

 ではまた。

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