愛を探し続ける男

小説創作裏話

 おはようございます! なんか朝、外見たら雪降ってた! おかしいな、天気予報では晴れだったのに。

 ということで完結しました『Love Scopper episode.0』「15 Report」公開です!

 最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816927859718118078/episodes/16816927859718641901

 全部で30000字程度。うんうん、予想通り、中編に仕上がりました! 満足!

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 この『Love Scopper』シリーズは、全話読んでいただけた人にはわかるかと思いますが、愛を探し続けている男の話です。まあ、和訳すれば「愛を掘る者」ってことなので、それは見てわかるかな。

 失った愛をもう一度、と願いながら、でも叶わない悲しみに暮れている。これはそんな男の物語。

 今回「戦うイケメン中編コンテスト」用に出だしの『Love Scopper episode.0』を描けてよかった! すっごく楽しかった! こういった悶々しながら自堕落に生きている男性って、どうして描いていて楽しいんだろう。なので(お声はかからないだろうけど)このシリーズをどこかのタイミングで着々と執筆していくつもりです。その前に全体プロット立てなくてはですが(汗)!

 機会を設けてくださったカクヨムさん、カドカワBOOKSさん、本当にありがとうございます!

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 松田は愛している女性ともう一度会いたいと願っているクセに、どうして死にたがりなのか。それは、会える予感がしないから。そういった別れ方をしているのです。

「なら、うじうじせず探しに行けよ」と前向きな人なら、言うのだろうなぁ。

 でも私はこの辺り、かなりデリケートな問題だと思っています。

 例えばですけど、一方的に想っているだけの相手。それをね「好きだからどこまででも探しに行くよ!」は難しいじゃないですか。というかそれはストーカーじゃないですか。危険人物じゃん。

 自分の一方的な感情をぶつけていくのは勇気がいる。

 松田の場合、そういう事態ではない(はず。まだ掴みきれていない)けれども、それに近い状況なのです。

 彼が出会った愛は、一生で一度しか出会えない究極のものだった。それをもう一度と心の奥底から願っているけれど、どんなに手を伸ばしたところで手に入れることは難しそうな状況。だから諦めている。

「なら他の人で穴埋めすれば?」と私なんかは思うけれど、まあ、そうはいかない心もあるのです。

 なんだかんだ言って私は女性ですから「お前しかいないんだ」と必死になってくれるともう、嬉しいですし。そういった点では、松田は女たらしですね。うんうん。

 手に入れたい愛は二度と手に入らない。だから生きている意味もない。生きている意味がなくなったから、あとはどうやって死のうかな? というロジック。

 どうやって死ぬのか、は『魔警の黒猫』の主人公も同じ心境ですね。私の好きポイントがそこなのでしょう。

 どう生きるか、ではなく、どう死ぬか。

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 私は執筆中に音楽を聴くタイプの人間です。音楽があると、思考が切り替わる。同時連載とかしていると、どうしても作品の色を維持するのが大変なのです。が、音楽があればそれが簡単に切り替えられる。

 音楽はお友達。

 そして『Love Scopper episode.0』を書くにあたって聞いていた音楽は『COWBOY BEBOP』のサウンドトラックです。いいよね、ブルース。そしてジャズ。

 だから主人公はひたすら昔の女を追い求めているという(笑)でも『COWBOY BEBOP』とはまったく違う世界観を描けたかな、と思っています。だってあっちはアウトローで、こっちは元警察官だからね。

 ちなみにEDの『THE REAL FOLK BLUES』が大好きです。あの心の渇き具合が、締め付けられる。

 松田の愛の行方はどうするのか、はすでに決めています。愛している女のことも決めているし、登場人物も、まあまあ決めている。けれど、全部を綺麗に構築はしていない。だからそこをなんとかせねば、ですね。

 創作は楽しい。

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 ジャズを聴くのは好き、というより慣れています。父親が大好きなので。だからいつかジャズ一曲聴いて、それを短編小説に落とし込む。そして短編小説集として自費出版でもできたらいいなぁと夢想しています。

 だから「このジャズ好きだよ!」みたいな意見をいただけると幸いです。耳は聴き慣れているけれど、タイトルがわからないのよ(涙)。しかも演奏者のこだわりとかあるじゃないですか、ジャズって。いついつの、どこどこで演奏された、あれがいいんだよ! となるから、なかなかに奥深い世界ですジャズ。

 裏話はこんなところでしょうか。

 ではまた!

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