脈主同士の関わり方

小説創作裏話

 おはようございます! 今日は少し早めの投稿。

 さて今日は『魔警の黒猫 第五話』「10 不信」を公開しました!

 最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700426425523750/episodes/16816700427331160003

 シリーズはこちらhttps://kakuyomu.jp/users/amamiya-sakura/collections/16816452220550123396

 今回の話を書きながら思ったのだけれど、私の思い描いている魔術師世界は、なかなかに説明することが多い。だからここで少し整理。こんがらがってしまった人は、ここで復習してみましょう。

 * * *

 魔術を行使する時に利用する力は四つあって、地脈・霊脈・流脈・気脈と呼ばれる。脈主はこの四つの中でも地脈を管理する人のこと。

 地脈は大地に流れる力。そこには歴史の情報が刻まれている。

 脈主は(星から区切られた土地に流れる)地脈の力を管理する権限を与えられる。地脈の管理がきちんとされていれば土地は潤い繁栄する。枯渇すれば衰退し生命は限られる。土地の管理が脈主の義務。

 脈主は義務を与えられる代わりに、地脈の力を自分の望むように利用することができる。これが権利。

 地脈は他三つの力よりも扱いやすく規模が大きい。だから大魔術の研究を行う魔術師は地脈の力を膨大に使用することを望む。

 そこに金銭が発生する。これが脈主の利益であり収入となる。

 脈主の土地は星がなんとなく区切っただけのもの。なので管理区域は拡大させようと思えばできるし、縮小させられることもある。ここで諍いが起こることもある。

 何より一番大きな争いは、脈主の席の取り合い。脈主になるだけで膨大な力を手に入れることができるから、もしなれるのならなりたいと願うのが魔術師。

 脈主は血縁者によって引き継がれていく。血の繋がりがなければどんなに親子の契りを結んだところで無意味。脈主にはなれない。

 だから一族の衰退は脈主権利の放棄に直結する。

 脈主が不在となった土地は、新たな脈主を星が選び決める。そして契約を結ぶ。その契約を結ぶために魔術師は争い、最後の一人になろうとする。

 * * *

 ………とまあ、こんな感じです。長いね。脈主の説明だけでこんなになってしまったよ。

 ここからわかるように、脈主の在不在は結構大切なのです。争いを生まないためにもね。だから万富さんは清音さんの生存を心配していた。彼には跡継ぎがいないことは周知の事実だったから。

 でも、謎の子供がいた。これはどうなのか。

 脈主同士で直接会話するのも、なるべく控えています。だって土地の拡大を狙う脈主も存在しますし、下手に接触して魔警に睨まれても嫌ですから。庭瀬さんのように意地悪い奴もいますし。

 庭瀬さんを知りたい人は『魔警の黒猫 第三話』を要チェックhttps://kakuyomu.jp/works/16816452220898337098

 通常、脈主はさまざまなバランスを見て行動しています。そうでなければ土地の安定・利益の獲得は望めないですから。

 でも、脈主としての誇りがなければ、義務を放棄し権利のみ濫用する。

 そうなれば星から見放される可能性も浮上してくる。

 権利ばかり主張し、義務を放棄する。そんな人間、あなたは信用できますか? ということですよ。

 さて、今日はこのくらい。また何か疑問等あれば質問よろしくお願いしますね〜。

 ではまた!

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