そして穏やかな新年

小説創作裏話

 みなさん、おはようございます! 今日も冷えますね! 鼻水がめっちゃ出るよ!

 ということでカクヨムで連載中『トキ傳 壮途の儀』「24 朝」を公開しました!

 最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700429484579753

『トキ傳 壮途の儀』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235

 今回は新年を迎えた阿瀬美の心中が描かれています。新雪を踏む楽しさってあるよね!

 なぜこの章を挿入したのかというと、ひとつは新年を穏やかな気持ちで迎えられた事を説明したかった。元々巣立ちは冬にする、となっていた。だから阿瀬美は蓉奈の同行を嫌がったのです。それが変わり、桃の花が綻ぶ頃になった。その安堵を伝えたかった。

 巣立ちが冬と言っていた「5 旅支度」はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487079336

 ついていきたいと言う蓉奈「11 供」はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487510208

 それと、阿瀬美の杏化天元に対する評価の変化。これはきちんと説明すべきだな、と。彼に対する勘違いがあり、思っていた人となりではなかった事実。それを素直に受け入れ考えを改める。静かな変化ですが、これがないとトキを探す旅路で「もう宮中には戻らないで国作りましょう」なんてトンデモ展開になる恐れがあります。危ない危ない。

 阿瀬美の勘違いを描いた『トキ傳 観月の宴』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427354769295/episodes/16816700427354844438

 そういう点でも、杏化天元は行動して正解でした。もし何もせず見送っていたら、どうなっていたことやら。刻殿はオンボロで崩壊し、トキは帰ってこず、敵国が作られた、なんて悲劇が待っていたかもしれません。恐ろしや。

 この章では、不正利用された資金の全容解明へ動いていることが書かれています。前回のお話では宇木は怒られ謹慎処分、とだけ書きました。それにプラスで宮中内の資料や物をひっくり返す大騒ぎをしていたのです。田造の精鋭部隊が。ええ、もちろんここに田能は含まれます。杏化天元的に、田能に出世をさせたのです。やったね!

 全容が解明されるのにはまだまだ時間がかかります。何せみんな悪いことをしている自覚はあったのですから(宇木は違ったみたいだけど)。隠されたもの、消失したもの、そういった事をつまびらかにするのは骨の折れる作業です。がんばれ田能。

 ちなみに、ここの描写のイメージはマルサですね。あれは本当にすごいらしい。テレビと映画でしか見たことないけど。だから本殿の女官が「まるで台風だった」と評しています。荷物全部ひっくり返されちゃったよ! ということですね。つまり、その後にはお片付けが待っています。大変だなぁ。

 さて、次の章で『トキ傳 壮途の儀』もおしまい。最後まで楽しんでいただけたら幸いです。

 ではまた!

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