おはようございます! 今日はうっかり二度寝してしまい、更新がちょっと遅くなてしまった!
ということでカクヨムにて連載中『トキ傳 壮途の儀』「23 壮途の儀」を公開しました!
最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487591759
『トキ傳 壮途の儀』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235
今回は『トキ傳 観月の宴』を意識して描いた章です。もちろん儀の内容は壮途の儀ですが、阿瀬美が好きな盃、二人きりでの語らい、大きな満月。これらは観月の宴で起きた出来事でもあったのですから。
『トキ傳 観月の宴』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427354769295/episodes/16816700427354844438
資金流用問題を指摘した後、ひっそりと行われた壮途の儀。お金のかけすぎは良くないと言っていた大氏たちの意見を取り入れつつ、トキの、堅苦しいのは嫌、面倒なのは嫌、という要望に沿った形となりました。
トキが堅苦しいのは嫌と言った章「17 刻殿」はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487570843
何よりも注目してほしいのは、トキが杏化天元のことを呼び捨てにしている部分でしょうか。ここまで杏化天元のことは「天元」をつけて呼んでいたのが、この時期には友として認識してくれるまでになったのです。
これは桂宗天元もそうでしたね。「14 桂宗天元」では彼のことを桂宗、と呼び捨てにしていますから。トキにとって杏化天元はようやく桂宗天元と同じくらい、大事な人になりました。
「14 桂宗天元」はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487543001
観月の宴が行われるのが九月か十月くらい。そこから杏化天元が奔走し、田造の精鋭部隊が不正利用された資金調査に乗り出し、そして壮途の儀が行われた。壮途の儀は年末に差し掛かる頃準備が開始されたので、十二月に執り行われています。
たった数ヶ月の出来事。でも、杏化天元が行動しなければ決して変化することのなかった、大切な数ヶ月。それが、『トキ傳 観月の宴』から『トキ傳 壮途の儀』のお話です。セットで一つの話だったのです。
現状打破したいと望むなら、やはり自分から動かなくてはならない。つい、私たちはぼんやりと日常を過ごして棚からぼたもちを望んでしまうけれど、そんなの宝くじが当たるくらいに起こらない。変わるのは他人ではなく自分。
杏化天元は自ら動くことで、弱々しかった自分を変化させ、壮途の儀を執り行うまで漕ぎ着けた。ついでに資金の不正利用を正すこともできた。彼がトキを哀れに思わなければ、何事も有耶無耶に終わっていた。
だから私は杏化天元を素直でいい子、と思うのです。
では今日はこの辺りで。残すところあと二章。楽しんでいただけたら幸いです。
ではまた!
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