おはようございます! 今日は雪ですってよ! いやん!
ということで、カクヨムにて公開中『トキ傳 壮途の儀』「21 決戦」を公開しました!
最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700429469570852
『トキ傳 壮途の儀』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235
今回の話をする前に少し。『トキ傳 壮途の儀』のPVが200になりました! ありがとうございます! 私が今まで書いてきた小説で初めて200超えました! これもひとえに読者さんのおかげです。本当にありがとうございます!
そのお礼に、来月に『トキ傳』の短編小説をひとつ公開しようと思っています。楽しみにしていただけると幸い!
さて、今回の章のお話をしましょう。前回切って落とされた火蓋の結末ですね。
もうね、取り上げるべきはトキでしょう。百年以上廟議に参席し、数々の困難を乗り越えた彼でしかできない荒技ですね。落とすならコイツ、とうまい具合ついてきました。いやん、策士!
雀居を脅した理由も「こいつは刻殿に来たことある」ですね。本人も「8 雀居家」で杏化天元にそれを言っていますし。
「8 雀居家」はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487107239
そこをついた。そもそも雀居はあの段階で刻殿のオンボロさは見ていたのですよ。知っていた。でもそれを言わず放置した。だからトキに狙い撃ちされたのかもしれませんね。いやん、怖い!
田能が作った書類について。これは本当に出鱈目です。けれど、日々お金のことを見ている人はピピンとひらめきがやってくるものです。国税局の人たちなんかまさにそれでしょ。「あいつ、あんなもの買ってるけど、その金どこから引っ張ってきたんだ?」とセンサーが反応したのです。田能はまさにこれで、「家があんなにも綺麗に保てるって、大氏という役職はそんなにも給金出てないし、どういうことだ?」となっていた。
でも、この国には資金の流れを全体的に見れる書類がまだないんです。大まかな使用を見れる書類はある。各部署で使った資金額がわかるものは、各部署にある。田造にその報告はある。だから報告書をまとめておくことはできる。でも全部がひとつにまとまって見れるものはない。
各々をつきあわせようとしたら、膨大な量の書類を見比べなくてはならない。
田能が今回作ったインチキ資料は、そういった膨大な資料を見ずに「あいつ怪しいからリストにあげとこ。金額はこのくらいでどうかな。んで、こっちの商人に賄賂」と妄想を繰り広げた結果です。いやぁ酷いもんですね! 名前を挙げられて実は無罪、なんて人も多々いるでしょうよ。田能、罪づくりな子!
こんないい加減な資料ですけれど、全部を把握している大氏もいないわけでして。どこかにぽんとお金を流したら、そこから先は受け取った者が好き勝手使ってる。だから田能がいい加減なお金の流れの資料を作成してそれを見ても、見破れなかった。だって細かいことはまるでわかんなかったんですもの。
それで、須玖が落ちた。彼は手元にやってきた田能が作った資料、これを本物だと思った。まさか偽物だとは思いもしなかった。全部を把握できる人間などいないにも関わらず。
嘉穂と柚比はこの辺り、きちんと理解していました。これは罠だな、と。雀居はちょっと疑心暗鬼。宇木は、こんなもん出鱈目だ! と直感していた。それを見抜いてのトキの言動。さすがは戦友、小さな勝ちをきちんと拾いにいく。
だからトキは天元を支えることができる、大切な存在なんですね。こういった波乱を乗り越えるためのポイントを押さえてくれる。
次回は答え合わせです。楽しみにしていただけたら!
ではまた!
コメント