慣習に従うということ

小説創作裏話

 みなさんおはようございます! 今日は昨日よりも冷え込まない、らしい。でも手はもう悴んでる!

 ということでカクヨムにて連載中の『トキ傳 壮途の儀』「9 須玖家」を公開しました!

 最新話はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235/episodes/16816700428487478186

『トキ傳 壮途の儀』はこちらhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427557240235

 今回は廟議の席で唯一壮途の儀を行ってもよいのでは? と発言した須玖家へ。元武人で大男な須玖が何を考えて行動しているのか、それがわかる回ではなかったでしょうか?

 さてここで慣習。これがキーワードなのですが、武人、軍人は決まりを大事にするイメージ。だって大将の言うことに逆らってたら作戦もクソもないでしょう? 上司からの命令を正確に聞き実行に移す。そこに私情は挟まない。でなければ無駄に人を傷つける結末を迎えるかもしれない。

 ここで不思議に思うのが、大将は下から出世してなるもの。でも下にいた時は上司の命令が絶対でそれをただ行動に移すことが重要なわけで。つまり「思考する」という練習をしていない。

 今の自衛隊とかは幹部クラスになる人材は初めから辿るコースが違うらしいのだけれども(この辺り詳しいのは私の旦那だ。あの人軍オタだから)、この時代ではそれは血筋にしかなかったんだろうなぁ。それと、成り上がりか。戦場で武力を示したものが上に立つ。知恵者が出世する。

 須玖は大氏になってから戦場に直接出ることは減った家なんですよ。だから血筋としては武人だしその技術もあるのだろうけれど、実践が少ない。机上の空論的な部分も出てきているのではないか、と。そうなると何を重視するのか。

 慣習、習慣、規則、決まり。自分達で判断するのではなく、過去から「そうあるべき」と言われていたことを守ること。それが一番重要になるのではないか、と。

 そしてそのことに杏化天元は失望するんですよね、勝手なことだけど。彼には理想や理念があるわけではなく、ただ「そうあるべき」という判断で発言しただけだから。

 さあ、これで大氏五人のうち三人が登場し、それぞれ発言しました! あと二人!

 ではまた!

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